戦略的工場経営ブログ経営理念の浸透度と経営者の本気度

創業者の想いが詰まっている「経営理念」にもしっかり仕事をしてもらう、という話です。 会社の「経営理念」は仕事をしてくれていますか?
1.経営理念が必要な3つの理由

2.経営理念は非常時にこそ力を発揮してくれる
経営理念の重要性は理解できる。 ただ、日々の業務をこなすうえでは直接に関係することはない。 と考える向きもあります。 日々の業務をこなすのに必要なのは作業標準書であり、作業指示書です。 「経営理念は意識しなくても毎日の仕事はできるよ。」 工場経営を、平時の視点でしか見ていないひとは、こうしたことを考えます。 しかし、現場の強さが発揮されるのは、平時ではありません。 日常業務をこなすことくらいは、競合他社もできます。 そんなところで差がつくようでは論外です。 非常時にこそ、その会社の本当の強さが発揮されのです。 その強さの根拠は、現場に浸透している経営理念や経営者の想いです。 アイリスオーヤマは仙台に本社がある生活用品メーカーです。 東日本大震災の時の出来事です。 本社を含め、店舗やグループ企業が被災しました。 そのため、一時的に、全社の機能がストップしました。
緊急時の対応マニュアルを持つ会社は多い。 しかし本当の非常事態には役立たない。 書類をめくる余裕はなく、起こることはたいてい想定外。 肝心なのは、その企業の哲学が社員の体に入っているかどうかだ。 報告して指示を待つ社員も対応が遅れる。 私は以前からユーザーインという哲学を掲げ、朝礼や研修で繰り返し企業理念を暗唱させてきた。 常に相手の立場に立って考えよという意味だ。 その哲学を身に着け、自分自身で判断し動いた社員たちを誇りに思う。本気の経営者のもとでは、本物の社員が育つ、ということです。 経営の本質は、“他人を通じて、自分の想いを実現すること”です。 自分の想いを実現させたかったら、なんとしてでも会社の理念に共感してもらわねばなりません。 経営者は、自分の想いに共感してほしいと腹の底から考えるのです。 現場は感情を持った人でのあつまりである。 こうした本質的なことを素晴らしく理解している経営者なら、繰り返しを厭わず丁寧に語り続ける。 経営理念の現場への浸透度と経営者の本気度は関連している。 大山氏の言葉は経営理念の大切さを教えてくれます。 経営理念が現場へあまねく浸透していれば、経営理念が経営者の代わりに仕事をしてくれます。 経営者自身がその場に居なくても、経営者の意思にそって現場は仕事を進めます。 現場の強みは非常に表れます。 これほど頼もしいパートナーはいません。 創業者の想いが詰まっている「経営理念」にもしっかり仕事をしてもらいましょう。 改めて、経営理念へ魂を注入し、現場へ語りたいです。 まとめ。 創業者の想いが詰まっている「経営理念」にもしっかり仕事をしてもらう。(出典:日経新聞2016年3月 私の履歴書)