戦略的工場経営ブログ工場の従業者数が2割減ってもやっていけますか?

変化に対応するため「戦略的」に工場経営を考える、という話です。 「長期的な」「将来的な」観点で工場経営をします。 人の問題を解決するには時間を味方につけます。 「戦略的な」計画を立てて、やるべきことを見える化することが欠かせません。
1.従業者数が2割減っても成長するイメージ、浮かびますか?
下のグラフは、年齢別に見る人口推移と将来推計人口です。 2010年の国勢調査結果に基づいたデータです。 (出典 総務省「国勢調査」、総務省「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「将来推計人口」) 横軸の2010年までは実績で、それ以降は推定です。
2.従業者数が2割減っても存続・成長を実現させるアイデア
さて、工場の従業者数が10~20%減少しても存続・成長を実現させる戦略です。 例えば・・・、 1)少なくとも現行対比で、工場の生産性を20%向上させる。 既存の製品構成で将来を迎えるならば、少なくともこれは必要です。 工場レイアウトや作業者の役割分担等での改革を検討することになります。 2)付加価値が高い新製品を製造し、労働生産性を維持・拡大させる。 工場の少数精鋭部隊で高付加価値品を製造するようなイメージです。 顧客に選ばれる、高付加価値製品やサービスを創造することになります。 3)地域でのイメージやブランドを向上させ、人財の採用をやり易くする。 人財確保の対応策としては、これが最強です。 あの会社で是非働きたい!と多くの働き手に言わしめることです。 働き手全体人数が減っても、工場が希望するだけの人数を、採用できるのを狙います。 その他、 定年退職年齢を引き上げる、 外国人留学生を雇用する、 まだまだ、アイデアはありますが・・・。 これらのアイデアを眺めると、気づくことがあります。 人に関わる課題になりそうだ、 仕事のやり方、工場経営のやり方に関わりそうだ、 そして、ゴールへ至るまでには「時間」が掛かりそうだ、 ということです。 問題に直面した時点で、解決を図ろうとしても、手遅れになっています。 問題が顕在化する前に、手を打つべき類の課題です。 手遅れになった現場は想像したくないですね。 それだけは、避けたい。 少子化は、避けることのできない環境変化です。 ですから、自社工場で、将来的に、この変化へどう対応するのか? 早期に考えるべき大きな課題です。 時間は、ヒト、モノ、金、情報と異なって、代替え不可能な資源です。 足りなくなったからと言って、どこからか融通できるモノではありません。 取り返しがつかない状況に至っても、時間を巻き戻すことはできません。 その状況を、甘んじて受け入れることしかできないのです。 では、手遅れという状況を避けるには、どうすべきでしょうか? 時間を味方につけます。 時間を最大限に活かすことです。 そして、若干の想像力を働かせることです。 現状維持のまま進むと、5年後、10年後、どのような問題に直面するか? その問題を解決するためには、何が必要か? それは、現在、ウチの工場にあるモノか? なければ、それをどのように手に入れるか? それを手に入れるためには、どれくらい時間がかかるか? こうした質問を経営者は自分自身に問いかけます。 そして、見積もった時間軸に沿って、計画を立て、実行する。 「戦略的」というのは、「時間」を、無駄なく、効果的に活用するための考え方なのです。 現場は人の集まりです。 人の集団である以上、仕事のやり方を変えるためには「時間」がかかる。 だから、戦略的に考える。 このことを意識すべきです。 とにかく「時間」は、経営者にとって、最も重視すべき経営資源です。 5年先、10年先を見通す必要性が高まります。