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貴社では生産管理に関連した情報の流れがありますか?

 

1.経営者がコントロールすべき流れ

モノづくりの現場には3つの流れがあります。

物とお金、それと情報です。

 

このうち、経営者がコントロールできるのは情報です。

物とお金の流れをコントロールするために、経営者は情報の流れをつくります。

 

物とお金の流れは、あくまで、経営者が打った施策の結果できあがるものです。

そして、経営者は、”情報”を通じて、打つべき施策を現場へ伝えています。

 

ですから、経営者が、物とお金を流れを直接コントロールしようとしても、対処療法にしかなりません。

物やお金の流れをつくっているのは現場だからです。

その現場は、経営者の想いや方針、指示にしたがって動いています。

 

工場経営の本質は、自分の想いを他人を通じて実現することです。

現場をどう動かすかが、経営者の課題です。

儲かる工場では、ここが上手く機能しています。

 

物やお金をコントロールしたかったら、情報をコントロールすることに焦点を当てます。

ですから、経営者が、そのコントロールに最も知恵を絞るべきは、”情報”なのです。

 

 

 

 

 

2.生産管理に関連した情報を現場へ伝達するやり方

経営者は、情報の流れをコントロールして現場を動かします。

皆さんは、現場を動かすために、どのような情報をコントロールしているでしょうか?

 

フォローと評価の観点、収益確保の観点、安全衛生の観点・・・・。

経営者が扱う情報は、多岐に渡っています。

 

そして、現場で、最も日常的に、頻度高く、飛び交ってのは、生産管理に関連した情報です。

滞りのない生産の流れをつくるのに、現場で果たしている情報の役割は小さくありません。

ですから、経営者は、情報の流れの”質”を高める必要もあります。

 

貴社では、

受注情報を受けてから製品を発送するまでの間、どのような情報を、どのような手段で現場へ伝えていますか?

さらに、必要な情報の収集をどのようにやっていますか?

これは、利益を上げるために欠かせない、全体最適化の議論につながる極めて重要な論点です。

 

以前に勤務していた大手の工場では、

CIMと呼ばれるシステムで、受注から納品までの情報を統合的に管理、制御していました。

CIMはコンピューター・インテグレイテッド・マニファクチャリングの略です。

 

このCIMの概念を拡大すると、SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)に至ります。

ネットワークが工場内に留まらず、

工場間、企業間に拡大され、リアルタイムに情報を共有して、工場経営のスピードと効率を高めるのです。

そうして、顧客満足を実現します。

 

さらに、このSCMを強化しようというのが、ドイツの提唱しているインダストリー4.0です。

インダストリー4.0も、最終的に、顧客満足をめざしたネットワークの構築につながります。

そこへの第一歩が、生産管理に関連した情報を現場へ伝達することです。

モノづくり全体最適化の想いが情報伝達のやり方に現れます。

 

 

 

 

 

3.現場から提案のあったシンプルなやり方

中小現場では、大掛かりなシステムで生産管理をやる必要はありません。

中小現場が扱う情報量は、大手と比べると少ないです。

 

中小現場の強みである小回り性や機動性を生かすなら、アナログ対応がかえって好都合です。

デジタル技術ありきで考える必要はなく、シンプルかつ効果的な方法を考えます。

 

多くの中小現場では、

紙を媒体にして、生産管理情報を伝達、収集することが多いのではないでしょうか。

かって勤務した複数の中小現場でもそうでした。

 

受注情報を受けて、受注伝票をおこし、作業(生産)指示書を発行する。

それと並行して、現品票を現場に配布。

さらに各工程では、品質チェック表や生産実績表が控えています。

 

このように、多くの”紙”が現場に出回っているのではないでしょうか?

品種が増えれば、発行される紙の枚数もどんどん増えます。

扱う文書の枚数が増えるにしたがい、現場の手間もかかるでしょう。

紛失する恐れも高まります。

もっと、シンプルかつ効果的にやる方法はないだろうかと考えたくなってきます。

 

 

 

ある機械加工職場で、ひとつの提案が出されました。

現場に出回る紙の枚数を減らそうというものです。

具体的には、現品票に全ての情報を集約し、記録用紙も兼ねたらどうだろうかというアイデアでした。

 

受注情報を受けたら、当該製品の現品票を発行し、そこへ作業(生産)指示を記入。

さらに品質チェックや生産実績の欄を設け、現場はそこへ結果を記入します。

製品完了後、最終工程の担当者が、生産管理の担当者へ戻すのです。

 

シンプルな方法ですが、情報の伝達・収集がしっかりできるやり方でした。

頻繁に発生する指示の変更にも、柔軟に対応できます。

 

その職場では、情報の見える化を進めようとの方針が繰り返し示されていました。

そうした、その現場の管理者の姿勢が、現場のアイデア出しを促したようです。

この現場では、全体最適化を目指し、現場作業者間での連携を強化しようとしていました

 

新たなやり方を現場に定着させるには、方法がシンプルであることも大切です。

泥臭いやり方でも、正確に伝わり、必要な情報が蓄積されれば、それでよいのです。

 

 

 

経営者は、情報の流れをつくって、物とお金の流れをコントロールします。

生産管理に関する情報を現場と上手くやりとりすることがカギです。

いかに効率よくモノづくりで利益を生み出すかは、これ次第です。

貴社独自の方法で、効果的な情報の流れをつくってください。

 

生産管理に関する情報を伝達・収集するシンプルなやり方を考えませんか?

 

 

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