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貴社の現場では、治工具類の整理・整頓ルールがありますか?

 

1.改善や効率化の着眼点は「なくせないか」

改善や効率化の着眼点は、「なくせないか」です。

「なくせないか」。

この1点に絞って現場を観察します。

 

改善や効率化の着眼点として「ECRS」の4つの着眼点があります。

eliminate:なくせないか

combine:いっしょにできないか

rearrange:変えられないか

simplify:簡単にできないか

 

「なくせないか」という問い集中すると、他の3つも自然と浮かびます。

原則は「なくせないか」であることを忘れてはなりません。

煩雑な作業を抱えている現場にとって、最も効果的な対応策は「なくする」ことだからです。

 

 

 

多品種化に対応するのに、段取り替え時間を短縮したい現場は増えています。

このとき、課題となる段取り替え時間の短縮も同様な着眼点で現場を観察することが有効です。

 

段取り替え時間短縮は、4つの手順を踏みます。

1.内段取りを外段取りから切り離す。

2.内段取りはできるだけ外段取りに切り換えていく

3.調整の過程を一切排除する。

4.段取り替え作業そのものをなくしてしまう。

 

最終的には、「なくせないか」です。

整理の意味が「不用品を捨てること」であるのを思い出せば、納得できます。

「なくする」ことに焦点をあてて現場を観察する

 

 

 

 

 

2.治工具類の管理が個人任せになっていないか?

現場を整理・整頓するときの対象に、「治工具類」があります。

貴社の現場でも、多種多様な治工具類を使っているはずです。

 

治工具類の整理・整頓状況はどうでしょうか?

生産管理体制をチェックする際のポイントのひとつに、この「治工具類」があります。

 

治工具類が乱雑な現場には、なんらかの問題があると考えてまず、間違いはありません。

治工具の保管が乱雑でもできる仕事の水準はたかが知れています。

 

少なくとも、現場の改善意識は低い状態です。

また、現場も、そのことに気付いていません。

 

さらに、もうひとつチェックする点として、治工具類が”個人管理”になっていないかどうかです。

治工具類の保管状況を指摘すると、しばしば、作業者から下記のコメントがかえってきます。

「自分は理解できるから、今の保管方法でも問題はないです。」

 

現場で作業する際、支障は無いのだから、このままでもよさそうです。

しかし、それでは、部分最適の視点にとどまっています。

 

全体最適の視点では、問題があると判断せざるを得ません。

本人しか理解できない置き方では、

他の作業者が、そこの治工具を効率良く使うことは難しいでしょう。

 

他の作業者がそこの治工具を使うとき、付加価値を生まない”探す”作業が発生します。

当の本人が不在となって、他の作業者が代替する場合への配慮がないのです。

 

また、そうした現場では、治工具類が、過度に「個人持ち」となっていることがあります。

つまり、治工具類をムダにダブって所有している状況が放置されているのです。

 

5名ほどの現場で、治工具類の整理をしたことがあります。

その現場の隅々を対象に、5Sを皆で実施したのです。

なぜか、同じサイスのモンキーレンチが10本くらい出てきました。

 

個人個人に治工具類の管理を任せると、ムダな治工具類を持つことになりやすいのです。

 

 

 

 

 

3.治工具類の整理・整頓のやり方

儲かる生産管理では、治工具類の置き方にも気を配ります。

治工具類の整理・整頓のやり方もルール化するのです。

 

ルール化のポイントは、

①使うとき

②戻すとき

2つ場面を考えることにあります。

 

使いづらい。

戻しづらい。

ルールを決めても、どちらか一方への配慮が欠けていると、現場に定着しません。

 

 

治工具類の整理・整頓のやり方のルールでは、下記3点に着目です。

1)使うところに近い場所で保管する

使用頻度の高い治工具類が当てはまります。

手元におけば動作のムダもなくなります。

 

2)目で見て戻す・勝手に戻る

冶具や工具の輪郭を図に描き、

そこへ戻す「形跡管理」を、すでにやっている現場も多いかもしれません。

また、サックやフックに戻す方法も戻しやすさの工夫です。

天井から必要工具を吊るし、使用後、手を離せば戻るのは、究極の戻しやすさを実現しています。

 

3)治工具類の共通化を図る

現場全体で使用すべき治工具類の量を減らすのです。

締結すべきボルトのサイズを共通化する。

現場で共同で使用する。

 

 

こうした工夫を現場へ取り入れると、治工具類の共通化が進みます。

管理すべき治工具類の数が減れば、そのあとの管理は、当然楽です。

 

ただし、こうした共通化は、簡単にはできません。

製品設計段階での意思疎通、現場ルールの徹底浸透が前提になります。

地道な活動が欠かせないのです。

 

 

そして、ここでも考えたいのは、「なくせないか」です。

その治工具類をなくせませんか?

 

経営者と現場でこうした考え方を共有すれば、何をすべきか、アイデアは出るものです。

今すぐにできることは少ないかもしれません。

しかし、時間をかけて取り組めば、すこしずつムダがそぎ落とされていきます。

 

5年後、10年後に、

今を振り返ると「随分と、現場はすっきりしたな。」となる成果が得られるのです。

 

5年先、10年先を見通した工場経営は、

戦略面で重要ですが、こうした改善活動でも欠かせない視点なのです。

 

治工具類の「なくせないか」を考えるしくみをつくりませんか?

 

 

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