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貴社では自主検査をやっていますか?

 

1.自主検査の考え方

製造品質の管理・改善の基本要素として、以下が上げられます。

出荷検査、

受け入れ検査、

程検査、

フィードバック、

自主検査、

予防、

ノイズへの耐久性を高めた製品設計。

 

・不良品を流出させない

・そもそも不良品を造らない。

各基本要素には2つの狙いがあり、長期的には後者の機能を強化します。

不良品を造らない製造品質の管理・改善を目指す

 

この中では、特に「自主検査」の考え方を現場で強化したいです。

 

自主検査では作業者=検査員という役割分担になります。

つまり、作業者の責任や権限の拡大です。

 

現場は、自らの仕事を、自ら客観的に判断します。

仕事の品質が狙った水準に至らないと判断したら、自ら原因を究明し対策を打つのです。

自らPDCAを廻すので、仕事が早くなります。

 

それには、自分の仕事を自分で管理し進めるスキルが求められます。

作業者と管理者の一体化です。

 

 

 

少子化は避けられない外部環境の変化です。

中小製造現場の生産性向上は喫緊の課題になっています

待ったなしです。

 

そして、生産性向上の施策のひとつに「多能工化」があります。

多能工化により、組み立て工程では、セル方式生産ラインの構築が可能です。

また、複数工程に対応できる技能を持てば、加工工程での1個流しができます。

 

「多能工化」は生産現場の生産性を高める要因のひとつです。

今後の生産性向上は、こうした「多能工化」を、責任や権限の範囲にまで広げる必要がありそうです。

 

 

作業者も自らの作業(業務)をマネジメントするスキルを身につけることを目指します。

現場で展開される業務の質を向上させるのです。

そうした姿勢がなければ、「自主検査」のような責任を伴う業務を兼務できません。

 

嗜好の多様化へ対応するため、業務はどんどん複雑化することが予想されます。

一方で、現場の人員数を増員できない状況であるとしたら仕事のやり方を変えなければなりません。

作業者と管理者の境を取り除くような「多能化」を目指すのが具体的な対応策となります。

 

自らの作業をする一方で、自らの仕事も管理する。

つまり、作業をこなすだけでなく、現場にも仕組みを構築するスキルを身に着けてもらうのです。

 

 

現場の実務を進める担当者が自ら仕組みを考えます。

狙いを外さない、的を射た仕組みに仕上がることが期待できませんか?

現場全体が、1ランク上の仕事ができる状態に至ります。

 

 

 

 

 

2.設計者の役割も変わりつつある

3Dプリンティングはこれまでの製造上の制約条件をドンドン除去してくれます。

 

従来製法では実現不可能な複雑形状が製造できるようになりました。

閉じた空間を持つ構造体や格子構造等です。

今後、3Dプリンティングの活用、応用が拡大することは間違いありません。

 

ただし、製造できる形状が複雑になった分だけ負荷が増すのが設計作業です。

複雑になった形状をどのようにモデリング(3Dデータ化)するのかが設計現場の課題となります。

 

従来のような設計手法では、業務の負荷が膨れ上がることでしょう。

複雑化な形状をデータ化する作業量は膨大になると予想されます。

 

この課題に注目しているのはリコーです。

複雑形状のモデリング業務の効率アップを狙います。

3Dプリンタでは、

装置だけでなく、対応した設計手法の開発も必要だと考えています。

(出典:日経ものづくり2016年5月号)

 

 

このような課題を

解決する設計方法として

リコーが注目しているのが

「Generative Design」である。

Generative Designとは、

形状を決定するためのアルゴリズム

3D-CADなどのモデリングツールに組み込み、

3Dデータを自動的に生成させる「生成設計手法」。

実際に設計する際に設計者は

パラメーターなどを入力するだけで、

詳細な形状や寸法には関与しない。

それよりも、アルゴリズムを考えるという役割が重要になる。

「形を設計することから、形が生まれる仕組みを設計することへの転換」

(リコー新規事業開発本部AM事業室の飯塚厚史氏)だ。

(出典:日経ものづくり2016年5月号)

形を設計する仕事から、仕組みを設計する仕事へ変わることを指摘しています。

付加価値を生み出すための仕事の領域が、上流側へシフトしているのです。

 

3D-CADが職場で活用され始めた頃ならば、そのツールの存在自体に価値がありました。

2次元の図面しかなかった現場に3次元の画像が導入された時、感激したことを覚えています。

なにせ表示されている画像がわかりやすいのです。

 

2次元図面ではイメージのわきにくい形状も、3次元ならば見たままズバリです。

加えて、そのデータが構造解析などのCAEへ生かせます。

 

感覚的に理解しやすいので、

顧客先で技術プレゼンする時にも、こちら側の意図を伝えしやすかったことを思い出します。

 

このモデリングの負荷が、3Dプリンティングでは膨大になるというのです。

そこで、時間を要する形状検討はコンピューターに任せます。

設計者は、コンピューターで検討するための仕組みの方を考えるわけです。

設計作業もツールの力を借りて労働集約から知恵集約へ移行します。

 

 

 

 

 

3.仕組みを考えることの意義

モノづくりの現場でも設計の現場でも、仕事のやり方が変わっていきます。

時間や汗の量ではなく、知恵を問われます。

 

情報通信技術(ICT)に代表される各種技術は日々進歩しています。

技術だけでなく、無形の価値を提供するサービスなどの水準も上がっていきます。

 

世の中全体の水準が上がり、利便性が高まります。

便利さを享受するなかで、仕事のやり方の水準も上げる必要があるのは当然のことです。

 

 

 

具体的には「仕組み」を考えるスキルを身につける。

モノづくり現場でも今後、求められるのはこれです。

 

仕組みづくりは、管理者だけが考えればいいという時代ではありません。

 

現場が主導してドンドン仕組みを構築し、定着させ、ドンドン廻すのです。

現場の責任と権限を広げます。

それに合わせて、管理者自身の仕事の水準も上げなければなりません。

 

そうなれば、現場でも、全体最適化の考え方が身につきます。

仕組みを定着させようとすると、自然と工場全体のことを考えるようになるからです。

全体最適を視野に入れて仕事を進められる現場は強いです。

 

管理者の仕事は、現場へ「やる気」を注入することに移行します。

そうした業務では、現場にうまく動いてもらうことに知恵を絞ることになります。

 

「自主検査」で、現場の責任や権限の拡大を試してみませんか?

自ら仕組みをつくる訓練ができます。

 

現場の責任や権限を拡大させる仕組みをつくりませんか?

 

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