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現場は将来への不安を感じることなく、仕事に専念できていますか?

 

1.トヨタが本気でAIに取り組もうとしている

製造業でAIを活用する動きが加速されています。

 

2016年1月、トヨタ自動車はアメリカ、シリコンバレーにAIの研究所を設立しました。

子会社となるToyota Reserch Institute」です。

 

AIやロボット研究の第一人者を集結させた豪華な体制です。

 

最高経営責任者のGill Pratt氏は米国防総省高等研究計画局の「ロボティクスチャレンジ」の元責任者。

他も、Google社のロボティクス部門長、マサテューセッツ大学教授等。

 

トヨタが本気でAIに取り組もうとしています。

 

ただし、トヨタ自動車の豊田章男社長は、当初、これほど早く、進めることは考えていなかったようです。

AIの研究を本格化させるのは。もうすこし後であると考えていました。

しかし、AI技術がモノづくりを変える可能性があることを知って、考え方を改めたそうです。

 

豊田社長は次のように語っています。

しばらく前の私は、

自動運転の車が、人間チームに勝ったら、もう少し(AIの研究を)進めようといった考えだった。

だが、米国の第一人者と話す中で、

AI技術はこれからの人々の社会や生活を大きく変える基盤になると考えるようになった。

自動車を含む新たな産業を創出する可能性があって本当にわくわくする。

だから研究子会社を作って、

クルマやモビリティーも枠を超えて、人や社会に貢献できる可能性を追求することを決めた。

(出典:日経ものづくり2016年2月号)

 

トヨタの社長から「わくわく」という表現を引き出す程、AIが持っているポテンシャルは高いのです。

製造業へ与える影響度は大きいと考えられます。

技術革新が、新たなビジネスチャンスを生み出す事例となりそうです。

 

AIという言葉を目にする機会が増えてきました。

専門家でなくても、何かすごいことが起きそうだと感じます。

 

今後、人工知能(AI)やIOTのような情報通信技術(ICT)の技術動向には注目です。

モノづくり現場での活かし方を、常に模索する必要があります。

AIやIOTは道具です。

道具ですから、現場への適用の仕方は、当事者が決めねばなりません。

そのために、やらねばならないことがあります。

 

 

 

2.AIを知るには人間が己について十分に知る必要がある

2016年3月25日の日本経済新聞のコラムにAIに関して興味深い知見が掲載されていました。

AIやロボットのことを考えると、

うっすらとした不安が兆すのは、その発達果たして人間に明るい未来を約束するものなのか、見通せないからだ。

(中略)

京都大学の松沢哲郎さんは本紙連載で

「霊長類の認知の方法を探り、人間の新しい理解を目指す」などと研究目的を述べた。

その手法に習うなら、

AIをよき伴走者とするためには、人間の心身や社会に関し、より深い知見が必要になる。

不安は実のところ、人間が己について、十分に知らないことが源かもしれない。

(出典:日本経済新聞2016年3月25日)

 

これまでの製造業におけるロボット活用の目的は、主に自動化です。

肉体作業から人間を解放するのに大いに貢献をしてきました。

ロボット研究の対象は「人間の動き」です。

ですから、動作、動き、目視できる物理的な事象が研究対象でした。

 

それに対して、高度に進化したロボットでは、見えない事象が研究対象です。

「人間の心理」「人間の知性」等。

 

ですから、一見、工学とか技術とは無関係なテーマの重要度が高まると予測されます。

霊長類を対象にした研究、哲学、倫理等、

なんとも奥の深い技術開発です。

 

 

 

3.現場では”今”を見える化して不安を解消

AIに不安を覚えるのは、

将来を見通せないからだけでなく、人間が己を十分に理解できていないからなのかもしれません。

今の自分のことを知らないから、先も見えないということです。

 

したがって、不安を解消するには、まずは、”今”を知ることではないでしょうか?

今の自分を理解できたら、目指すべき状態を設定しやすくなります。

できること、できないことが見えるからです。

”将来”を見通せます。

「カイゼン」の著者である今井正明氏はこう断言しています。

「標準のないところにカイゼンはない。」

標準は現在の立脚点です。

これがなければカイゼンに意味はないと今井氏は指摘しています。

ますは、”今”を知ることです。

 

現場も見通しがないと不安です。

加えて、現在の立ち位置を理解できないと、不安が助長されます。

 

そこで、工場の”今”を見える化するのです。

品質管理、原価管理、生産管理の3本柱に加えて、安全衛生管理、人的資源管理等、多様な管理活動があります。

管理体制の仕組みを整備するのです。

そうすれば、現場の”今”が見えてきます。

そして、”今”が見えれば、目指すべき状態を設定できます。

 

 

 

とにかく、”今”を把握することに最大限のエネルギーを費やします。

将来へ向けて目指すべき状態を設定するためです。

 

 

目指すべき状態を設定するにも、比べるものがなければ設定できません。

”今”を把握できれば、目指すべき状態とのギャップも認識できます。

 

そして、そのギャップを埋めることが課題です。

課題をクリアすれば、存続し成長する”見通し”も立ちます。

 

ですから、”今”を知ることは、将来への不安を解消することに通じるのです。

 

現場が将来に不安を感じるのは、先行きが見通せないからです。

そして、その真因は、現場の”今”を、十分に把握できていないからなのです。

”今”を把握することから始めます。

 

現場の今を把握する仕組みをいっしょにつくりませんか?

 

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