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孫社長から学ぶ中小企業の存続と成長のポイント。

企業を存続させ成長させるためには高い志を持っていることが大切、と言う話です。

 

ソフトバンクは2016年で創業35年を迎えます。

創業者である孫正義氏へのインタビュー記事が日経新聞2016年1月10日に掲載されていました。

 

テーマは、

・先が読めない経営環境が続くなか、企業が進化し続ける条件とは何か。

・持続的成長をとげるための経営体制はどうあるべきなのか。

 

googleから引き抜いたニケシュ・アローラ氏を後継者候補としました。

したがって後継者に関するコメントもありました。

そのアローラ氏の報酬が

総額165億円と破格なことも話題になったのでご記憶の方も多いのではないでしょうか?

(その後、2016年6月にニケシュ・アローラ氏は副社長を退任しています。)

 

工場運営の目的は工場で現金(キャッシュ)を獲得し続けることです。

将来投資へのお金を生み続けることです。

 

参考になるコメントがありました。

 

 

1.会社の将来について

孫正義社長は会社の将来について次のように語っています。

会社の寿命は個人の寿命よりはるかに長くなければならない。(中略)

成長を続けるため、

あらゆる言い訳を未然に察知し、

解決策を準備し、実行に移すことが必要になる。(中略)

次の段階は会社の規模や価値が最低でも今の10倍にならないといけない。

会社は存続させ、成長させるべきであるとの考えが明確です。

 

中小製造企業の場合、

規模を大きくする必要があるのかないのか、それはケースによって異なります。

 

ただ、会社の価値を高めようとする姿勢は規模には無関係です。

会社の人員数は現状レベルを維持するけれども、企業価値はドンドン高める。

 

そして、付加価値を創出して

現金(キャッシュ)を蓄積していくのも、企業価値を高めるのに役に立ちます。

 

したがって、付加価値を創出し続けることは、企業価値を高めることにつながります。

成長する企業の従業員は元気になります。

現状維持は好ましい状況には至りません。

 

さらに、成長を続けるための懸念事項は事前に潰すことが必要だとも言っています。

やはり事が起きてから動くのでは、遅いです。

問題は未然に防ぎます。

 

 

 

2.成長するためについて

成長するためにどうするかについては次のように語っています。

日常業務を社員が来る範囲でこなしているだけの時は単なる”作業”でしかない。

全く異なる環境に飛び込み、

もう一段の飛躍のため

絶対に成功させねばならない使命を負った時に初めて人は大脳が活性し始める。

組織も同じだ。

買収などの困難なことに

真正面から取り組んでいる時に

快感が生まれ、

その快感を楽しみ始めると次々といいアイデアが出てくるものだ。

現場の作業者、あるいは事務所のスタッフに作業だけやらせていませんか?

作業や単純業務は仕組みにやらせます。

 

仕組みがなければ、作業者やスタッフは作業に多くの時間が割かれます。

知恵を絞った仕事をやる時間がありません。

 

仕組みがあって始めて創造的な仕事が生み出される環境が整うのです。

 

最悪なのは、仕組みも整備しないで、次々と仕事を現場へ廻すことです。

一方的な業務で人は疲弊します。

 

組織の「大脳」を活性化させるためのコツにも言及しています。

 

「制約条件」を積極的にとらえ、それを克服しようと全員で知恵を絞って乗り越える。

乗り越える達成感が大切です。

歴史が証明しているイノベーションを生む原動力とは

 

制約条件をから逃げていない自分を自覚できます。

それだけでも気持ちは前向きになります。

 

 

 

3.問題の解決策を考える時の姿勢について

問題の解決策を考える時の姿勢についてです。

さすがオーナー社長からの納得のコメントです。

解決策が見えない時は苦しいものだ。

頭の中で七転八倒し、胃もキリキリと痛む。

そういう時はもうとことん苦しみ抜き、考え抜く。

酔っぱらったりして一時的に忘れても意味がない。

解決案が浮かび、実現した時に初めて心が解放される。

事業家として一番快感を感じる時だ。

仕事の悩みは仕事でしか晴れないということです。

仕事には全身全霊打ち込む。

仕事の憂さを居酒屋で晴らそうったって解決にはならないということ。

 

 

 

4.後継者への引き継ぎについて

後継者への引き継ぎについて語っています。

次の2代目、3代目というのは平均して10年単位で在任期間になると思う。

ただリレーでもバトンを渡す時が一番危ない。

第2走者は一気に加速して第1走者と並列し、全速力で駆け抜けないといけない。

事業承継について考える必要がある経営者の方ならば、いつも気にしていることです。

 

現在の経営スピードを落とさずに引き継ぐための事前準備は欠かせません。

事業承継する方が身内の方であれ、外部の方であれ、そうです。

 

事業承継の準備として取り組んでいることのアンケート結果を下記に示します。

小規模事業者と中規模事業者です。(複数回答)

(出典:2013年版中小企業白書)

 小規模事業者(n=1,424)  中規模事業者(n=2,440)
1  後継者の資質・能力の向上50.8%  後継者の資質・能力の向上60.2%
 2  取引先との関係を維持すること41.2%  後継者を支える人材を育成すること43.0%
 3  債務・借入金を圧縮すること26.7%  取引先との関係を維持すること34.1%
 4  後継者を支える人物を育成すること26.2%  役員・従業員からの理解を得ること29.7%

「人」にかかわる準備事項が多いことに気が付きます。

 

どれも時間がかかることです。

経営のスピードを落とさないために、早めに後継者を決めることが肝要です。

そして計画的に事業を承継することが大切です。

 

 

 

.後継者の資質について

後継者の資質については次のように語っています。

高い志をなんとしても達成するのだという強い意志があること。

それと先を読む能力だ。

過去を評論するのは簡単なんだ。

だが、そういう人が事業で成功したためしはない。

経営者の想いをしっかり、後継者に伝えることが欠かせません。

繰り返し、繰り返し伝えることが重要です。

 

会社の守るという視点では、

事が起きる前に手を打つことができる能力も先を読む力です。

 

また事業拡大という視点では、

将来投資を何に振り向けるか的確に判断できる能力も先を読む力です。

 

 

 

.本田宗一郎について

孫社長が好きな経営者はホンダの創業者であるホンダ宗一郎氏です。

その本田宗一郎氏とのエピソードは、

こんなリーダーならついていきたいと現場に思わせるためのヒントがあります。

僕が若い頃に歯医者さんが同じだった縁で、

本田さんの誕生日にお祝いしたら自宅のパーティーに招いていただいた。

僕は若くて無名。

そこには偉い人たちがたくさんいるのに

本田さんは僕に”パソコンってなんだ” ”CPUってなんだ”と次々質問を浴びせてくる。

説明すると目を輝かせて”そうか!それはすごいな!”と本気で感動してくれた。

僕はその姿を見たときに”ホンダが伸びた理由はこれだな”と思ったよ。

あんなに感動されたらエンジニアはこのオヤジさんを喜ばせたいと思っちゃう。

モノづくりに携わる人なら理解できます、この気持ち。

 

 

 

7.優れた経営者の共通点について

優れた経営者の共通点については次のように語っています。

頭の良い人や商売の才覚を持った人はいっぱいいる。

でも成功した人に共通するのは高い志を持っていることだ。

それはどの時代でも同じ。

志がないと命がけで一緒に旗を掲げようという同志は集まらない。

経営の本質は、“他人を通じて、自分の想いを実現すること”です。

現場のやる気をいかに引き出すかがポイントである以上、振れない軸を持つことは不可欠です。

 

つまり経営者の熱い想いです。

 

現場は、経営者の熱い思いに触れ、共感する気持ちが沸き上がります。

そして経営者の下に人財が集います。

 

 

まとめ。

大手企業の経営者も考えていることは同じ。

企業を存続させ成長させるためには高い志を持っていることが大切。

 

おまけ。

2014年3月時点での日本富豪ランキング1位はソフトバンクの孫正義社長だそうです。

総資産184億ドル。

この規模、想像できません。

 

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